ランチタイムの店内を満たす熱気の中心にあるのが、視覚と味覚を同時に揺さぶる豊富なメニュー群です。なかでも不動の主役として君臨するのが、市場移転前の歴史を名に刻む名物「朝一築地丼」です。
運ばれてきた丼を目にしてまず息を呑むのは、その立体的な盛り付けの美しさです。中央に鎮座する濃厚なマグロの赤身や中トロを筆頭に、イクラ、ウニ、旬の白身魚、光り物、エビ、貝類など、10種類以上の極上ネタが器を埋め尽くします。ひと口運べば、マグロ仲卸直営ならではのねっとりとした脂の甘みと赤身本来の力強い鉄分が広がり、鮮度の良さがダイレクトに伝わってきます。
また、同店を語る上で見逃せないのが「魚屋のフライ定食」をはじめとする揚げ物類のレベルの高さです。大粒の生ホタテフライや大粒カキフライ、濃厚なカニクリームコロッケは、刺身用の最高級原料を贅沢に揚げたものであり、サクサクの衣の中にジューシーな海の旨味が閉じ込められています。生魚が苦手な同伴者がいても満足できる懐の深さも、同店が幅広い層から愛される理由です。