かつてテレビ番組の紹介をきっかけに爆発的なブームを巻き起こしたこの大福。しかし、話題になってから20年以上が経過した2026年現在も人気が衰えないのは、単なる一時的な流行ではない証拠だ。需要がどれほど跳ね上がろうとも安易な機械化や大量生産に走らず、品質と鮮度を最優先する愚直な姿勢を貫いている。
ネット通販は不定期の抽選方式。応募期間が発表されるやいなや、SNS上には「当たってくれ」「今年こそ食べたい」といった切実な声があふれる。手に入りにくさが希少価値を高め、それがさらに新たなファンを呼び込む。現代のマーケティングの理想形のような現象が、四国の山中で静かに、かつ力強く紡がれている。