Q1:「押ささる」はなぜ標準語に存在しないのですか?
A1:標準語(共通語)の文法体系は、主語の意志に基づく「能動」と外力による「受動(受け身)」を明確に二分する近代的な構造を持っています。一方、日本語の古語や東北・北海道方言には「状況によって自然とそうなる」という『自発』の文脈が豊かに残っており、その文法機能が「〜さる」という助動詞的形態素として独自に発達したためです。
Q2:「なまら」は現在の札幌の若者の間でも日常的に使われていますか?
A2:世代やコミュニティによって使用頻度は異なります。日常会話で頻繁に使う層がいる一方で、道外へのアピールや冗談めかした強調として限定的に使う若者も増えています。自然な日常会話では「なまら」よりも「わや」や、平坦なイントネーションそのものの方が定着しています。
Q3:道民が上京した際、最も自覚しにくい訛りの特徴は何ですか?
A3:単語のイントネーション(特に「コーヒー」「幼稚園」「飴/雨」などの平坦化)と、語尾を疑問形のように少し持ち上げる独特の音調です。語彙のミスは指摘されれば直せますが、幼少期から刷り込まれた音の高低パターンは無自覚に出続けるため、最も道民だと判別されやすい要素です。