スクワットがもたらした最大の驚きは、肉体面よりもむしろ「メンタルの劇的な変化」だったという。運動を始めて半年を過ぎた頃から、佐藤さんは仕事上のストレスに対する耐性が明らかに高まっていることを実感した。脳にかかっていたモヤが晴れ、決断力と集中力が長時間持続するようになったのだ。
近年の脳科学研究でも、下半身の大規模な筋収縮が脳由来神経栄養因子(BDNF)やセロトニンの分泌を強く刺激することが実証されている。さらに、「過酷な目標を毎日クリアしている」という確固たる事実が強固な自己肯定感を育む。朝の短いスクワットタイムは、現代社会の雑音から離れて自律神経をリセットするマインドフルネスな時間として機能していた。