ドレンチェリークッキーの主役である「赤と緑のトッピング」ですが、その正体について正確に知る人は意外に多くありません。「ただのグミではないか」「着色料の塊で体に悪そう」といった誤解も見受けられますが、実際の製法はきわめて伝統的な保存食の技術に基づいています。
ドレンチェリー 作り方の基本は、サクランボ(主にナポレオン種などの果肉がしっかりした品種)を種抜きし、シロップの濃度を何段階にも分けて徐々に上げながらじっくりと砂糖漬けにする「ドレン加工(Drain)」です。余分な水分を抜いて糖分を浸透させることで、果肉の組織を壊さずに透明感と独特のむっちりとした弾力を生み出します。
また、よく混同される素材にアンゼリカ ドレンチェリー 違いがあります。緑色のトッピングをすべてドレンチェリーだと思っている方もいますが、本来のアンゼリカはセリ科の植物(セイヨウトウキ)の茎、あるいは日本国内では代用として「フキ(蕗)」の茎を甘く煮詰めて乾燥させたものです。独特の清涼感あるハーブ香を持つアンゼリカに対し、緑色のドレンチェリーはサクランボを緑色に着色したものであり、風味は純粋なシロップ漬けチェリーの甘みです。
ドレンチェリー 赤 緑の鮮やかな発色は、古くからの洋菓子において「クリスマスカラー」や「華やかな祝祭感」を演出するための伝統技法であり、焼き上がりの褐色と見事なコントラストを描きます。