ネット上の知恵袋などでしばしば目にする「高麗人参は高級品だから、お酒を注ぎ足せば半永久的に味わえる」という言説。結論から言えば、高麗人参酒継ぎ足し何回まで可能かという問いに対する現実的な答えは「最大でも2回から3回まで」です。
高麗人参の最大の魅力である薬効成分「ジンセノサイド(サポニン群)」は、初回の漬け込み(通常半年から1年以上)の段階で、組織内の可溶性エキスの約70〜80%がアルコールへと溶出します。2回目の継ぎ足しでもかすかな薬膳の風味や微量成分は出ますが、1回目のような深いコクや十分な高麗人参酒サポニン効果を期待するのは困難です。3回目ともなると、抽出されるのはほぼわずかな苦味や木質部のにおい程度となり、お酒側に色が移ることもほとんどなくなります。
漢方薬の煎じ殻と同じく、植物組織の有効成分には明確な上限があります。「半永久的に使える」という噂を信じて4回、5回と薄いアルコールを注ぎ続ける行為は、成分の抜けた単なる木の根を浸しているに過ぎず、衛生管理の観点からも推奨できません。