「周りの家庭はいったい何時に迎えに行っているのか?」という疑問は、入園を控えた保護者や働き方の見直しを迫られている共働き夫婦にとって最大の関心事です。報道各社の取材データや保育ICTシステム(コドモンやキッズリーなど)の打刻ログ分析、さらにYahoo! JAPAN検索に寄せられた保護者の実態報告を総合すると、保育園のお迎え時間の平均は17時15分〜17時45分の間に収束しています。
具体的に時間帯別のグラデーションを見ていくと、親の就労形態や子どもの年齢によって明確な3つの波が存在することがわかります。
- 第1波(15時30分〜16時30分):おやつを終えて帰りの会が始まる直前のこの枠は、保育短時間認定を受けているパートタイム・時短勤務の保護者、あるいは第2子・第3子の出産に伴って育休中のお迎え時間が適用されている家庭が中心です。1〜2歳児クラスでは、2歳差の下の子が生まれて育児休業に入る母親が増えるため、16時前後に帰る園児の比率が一時的に高まります。体力的にも余裕があり、帰宅後に公園へ立ち寄ったり夕食をゆっくり作ったりできる理想的なスケジュールですが、フルタイム勤務者にとってはまず到達不可能な時間帯です。
- 第2波(17時00分〜18時00分):ここが全園児の約65%〜70%が集中するお迎えピーク時間帯です。定時が17時または17時30分のフルタイム勤務者が、終業と同時に職場を飛び出し、テレワークの終了打刻や通勤電車を経て園に駆け込む標準的なゾーンにあたります。17時30分を過ぎると園庭や玄関ホールは保護者でごった返し、担任保育士との口頭連絡も1人あたり数十秒のスピード勝負となります。
- 第3波(18時15分〜19時30分以降):18時(または18時30分)の通常保育終了ラインを超え、スポットや月極の延長保育を利用する層です。都心部の認可保育園や駅ナカ保育所では延長保育が何時まで可能かという点が園選びの生命線となっており、20時や20時30分まで対応する施設も珍しくありません。ただし、18時30分を回ると全学年の園児が1つの保育室に集められる「合同保育」へ切り替わるため、部屋の照明が落ち着き、迎えを待つ子どもたちの表情にも徐々に疲れが見え始める時間帯です。