「○月○日の10時に訓練を行います」という事前告知型の訓練ばかりでは、予期せぬトラブルに対処できません。こども家庭庁が示す保育所防災計画ガイドラインでも、想定外の状況を想定した実践的な訓練の重要性が強調されています。
そこで導入したいのが、職員にも時間を知らせない保育園の避難訓練での予告なし(抜き打ち)訓練です。抜き打ちを行う際は、園児への心理的負荷を考慮し、まずは全職員への予告なし(園児には大まかに伝える)から始め、段階的に完全ブラインドへと移行するのが鉄則です。
また、リアルな地震避難訓練のシナリオ作成においては、以下のような複合トラブルを組み込むことが推奨されます。
「給食室から出火し非常階段が使えない」「揺れでドアが歪み開かない」「主幹保育士が負傷して指揮が執れない」など、現場の判断力を試すトラップを設けることで、保育園の最新地震防災マニュアルの盲点が次々と浮き彫りになります。予定調和を壊す訓練こそが、非常時における保育士のパニックを防ぐ最高の処方箋となります。