ここ数年、昭和の国産バイクの価格は異常な高騰を見せている。かつて数十万円で買えたバイクが、今や数百万円、状態が良いものは1000万円を超える価格で取引されることも珍しくない。この「旧車バブル」は、旧車會のメンバーにとって誇りであると同時に、深刻なリスクをもたらしている。
組織的な窃盗グループによる旧車狙いの窃盗事件が多発しているのだ。GPS発信機を仕込まれ、自宅のガレージから跡形もなく盗み出されるケースが後を絶たない。高額な趣味となった旧車維持は、常に盗難の恐怖と隣り合わせという皮肉な状況を生み出している。