保冷剤の外装フィルムはプラスチック製であり、中身は高吸水性ポリマーと水で構成されています。この複合素材をゴミとして出す際、「可燃ごみ(燃やすごみ)」なのか「不燃ごみ(燃えないごみ)」なのか、判断に迷う生活者は非常に多く存在します。
2026年現在の結論として、日本国内の約8割以上の基礎自治体において、保冷剤は「可燃ごみ(燃やすごみ)」として処理されています。かつては「プラスチック=不燃ごみ」とされていた時代もありましたが、近年の清掃工場の焼却炉は850℃以上の高温燃焼を安定維持できる性能を備えており、高吸水性ポリマーを燃やしても炉を傷めず、ダイオキシンなどの有害ガスを発生させずに完全焼却できる体制が整ったためです。
しかし、焼却施設の設備スペックや最終処分場の残余年数方針により、一部の自治体では依然として「不燃ごみ」に分類されているケースがあります。主要都市における分別基準の比較は以下の通りです。
ジェル状保冷剤の廃棄手順における鉄則は、「解凍・未解凍を問わず、外袋を絶対に開封せずそのままゴミ袋に入れること」です。中身を分別してプラスチックマークのある袋だけ資源ごみに出そうとするのは誤りです。内部のポリマーが付着した袋はプラ資源としてのリサイクル適性を欠くため、自治体の指示が可燃であれ不燃であれ、「パックごと一括で捨てる」ことが唯一の正解となります。