沖縄県におけるばんしろうの商業栽培面積は近年増加傾向にあります。しかし、まだまだ小規模です。理由はいくつかあります。
まず、日持ちの悪さ。完熟果は非常にデリケートで、輸送中に傷みやすい。冷蔵技術や包装技術の向上で改善されつつありますが、全国流通には課題が残ります。そのため、地元消費や加工用が中心となっています。
次に、収穫の手間。果実が一斉に熟さないため、何度も収穫に行く必要があります。人手不足の現代、これは大きなコストになります。
しかし、チャンスもあります。健康食品ブームによる需要増加、観光土産としての人気、さらには海外市場への展開可能性などです。特に東アジア諸国では、グァバは高級フルーツとして扱われており、輸出の余地があります。
品種改良も進んでいます。日持ちが良く、糖度の高い品種の開発が各研究機関で行われています。沖縄県農業研究センターでは、種の少ない品種の育成にも取り組んでいます。