膀胱がんの非筋層播種性病変や上皮内がん(CIS)に対する標準治療として広く行われているのがBCG注入療法である。また、術後単回注入や維持療法として各種抗悪性腫瘍薬を用いた薬液灌流も頻用される。
BCGは生菌ワクチンであるため、取り扱いには一般的な化学療法剤とは異なる特殊な曝露対策が求められる。医療従事者の意図しない曝露を防ぐため、ガウン、手袋、ゴーグルの着用が徹底される。患者側にも、頻尿、排尿痛、血尿、発熱といった副作用が高確率で出現する。特に38度以上の高熱が持続する場合や、重症の排尿障害が生じた場合は、即座に処置を中止し適切な抗酸菌薬投与や副腎皮質ステロイドの検討が必要となるため、事前の患者指導が不可欠だ。