これから原作を読み込もうとするファンにとって、単行本(コミックス)と文庫版のどちらを選ぶかは大きな選択肢となる。小学館から刊行された全19巻のフラワーコミックス単行本は、当時の連載時の熱気や扉絵の雰囲気をそのまま体感できるのが最大の魅力だ。一方で、全12巻で構成された文庫版は、収納しやすく持ち運びに優れている。
文庫版の特筆すべきポイントは、最終巻である第12巻に前述の『光の庭』をはじめとする貴重な外伝・短編が網羅されている点だ。さらに各巻の巻末には解説文が寄せられており、作品の背景をより深く理解するための手助けとなる。一気に物語の全貌と後日談まで読み明かしたい場合は、文庫版を手に取るのが最もスマートなルートと言えるだろう。