坂口健太郎さんのヘアスタイルは、演じる役柄の内面や世界観を緻密に表現する重要なファクターとなっています。歴代の代表作とともに、その変遷を振り返ります。
モデルから俳優への転身期を支えたメンズノンノ専属モデル時代は、くせ毛風の質感を生かした重ためマッシュが定番でした。作り込みすぎない自然体のニュアンスは「塩顔ブーム」のアイコンとして認知され、多くの若者がこぞって真似をするカルチャーを形成しました。
大きな転機となったのが、2017年のドラマ『東京タラレバ娘』で演じたKEY役です。役作りのために披露したハイトーンの金髪ショートは、それまでの素朴で柔らかなイメージを鮮やかに裏切り、シャープでミステリアスな色気を放って絶大な支持を集めました。公式発表資料や当時のインタビューでも、金髪に染めたことで役の持つ孤独感や尖った質感を表現したと語られており、徹底したビジュアル作りへのこだわりがうかがえます。
サスペンスドラマ『CODE-願いの代償-』(2026年)では、刑事情事の緊迫感を反映した強めのくせ毛風スパイラルパーマを披露。そして2026年の日韓合同制作ドラマ『愛のあとにくるもの』での潤吾役では、大人の哀愁を漂わせる長めのセンターパートで洗練された雰囲気を醸し出しました。
さらに、映画『盤上の向日葵』(2026年10月公開)で主演を務めた際は、渡辺謙さんとの重厚な共演に合わせ、サイドをすっきり整えたゆるマッシュ×黒髪ショートへ回帰。役柄の純粋さと狂気を、無駄を削ぎ落とした黒髪の陰影で見事に表現しています。