映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の主題歌として書き下ろされた「ハッピーエンド」は、作詞作曲を手掛けた清水依与吏の繊細かつ鋭利なワードセンスが炸裂した名曲だ。「青い春」や「高嶺の花子さん」など数々のヒットを生み出してきたback numberだが、この楽曲が見せた切なさの深さは格別だった。
撮影現場で唐田えりかが求められたのは、単なる「悲しい顔」ではなかった。「さよなら」を口にしながらも、相手の幸せを願ってしまう複雑な乙女心。カメラのレンズを見つめながら見せた、溢れ出す涙を堪えきれずに微笑むカットは、演出陣の計算をも超えた奇跡的な瞬間だったという。監督の要求に対して瞬時に感情のスイッチを入れる彼女の天性の感性に、現場のクリエイター陣は息をのんだ。