なべおさみ氏といえば、昭和の時代から芸能界で活躍してきた人物であり、政財界やスポーツ界にも独自の幅広い人脈を持つことで知られていた。彼自身、過去の著作などで自らの持つ「特別な力」や整体的な施術体験を主張しており、困っている人を救いたいという強い自負があったとされる。
病に倒れ、肉体的にも精神的にも限界まで追い詰められた若きアスリートやその家族にとって、親身になって寄り添い、「絶対に治る」と力強く断言してくれる存在は、ある種の救いのように感じられたのかもしれない。人は極度の恐怖や不安に直面した際、客観的なデータや確率論よりも、直感的な言葉や確信に満ちた態度に引き寄せられてしまう。この人間心理の脆弱さこそが、芸能界とアスリートという一見意外な接点を生み出す背景となった。