白石姓の女優を語る上で、長年にわたり芸能界で確固たる足跡を残してきたベテラン陣の功績も見逃せません。
1990年代後半からスポーツ情報番組のMCとして絶大な支持を集めた白石美帆は、女優へと進出後、『オレンジデイズ』や『電車男』といった社会現象となった大ヒットドラマに出演。主人公の恋敵や頼れる先輩役など、視聴者の共感を呼ぶ等身大のキャラクターを好演し、ドラマに不可欠な存在となりました。プライベートでは結婚・出産を経て、母となった現在のライフステージを活かした温かみのある演技で、ホームドラマや生活情報分野で確かな信頼を保っています。
一方、舞台演劇の領域で世界的な評価を受ける白石加代子は、日本の現代演劇を牽引してきた生ける伝説です。演出家・蜷川幸雄の数々の舞台でギリシャ悲劇の主人公などを演じ、その圧倒的な声量と凄まじい身体性で観客を圧倒してきました。1992年からスタートしたライフワーク『百物語』シリーズでは、名作文学の語り部として一人芝居の極致を提示。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』など映像作品でも見せた唯一無二のユーモアと風格は、後進の俳優たちにとって到達すべき一つの指標となっています。