実需面では、ハイブリッド車や新世代クリーンディゼル車向けを中心とする自動車触媒産業からの根強い需要が下値を支える。欧米でのEV一辺倒の潮流が見直され、内燃機関を併用する車両の生産が見直されたことで、触媒用プラチナの消費が想定以上の底堅さを見せている。
一方で、供給サイドの不透明感も根強い。世界プラチナ投資評議会(WPIC)の最新分析によれば、主要産出国における鉱山生産の停滞に加え、貴金属リサイクル業界における回収量の伸び悩みが慢性的な需給ギャップを生み出している。都市鉱山からの再資源化プロセスもコスト増に直面しており、市場に出回る現物供給量は世界的に絞られた状態が続いている。