白樺派とは?武者小路実篤・志賀直哉が起こした自己肯定の文学革命

白樺派とは?武者小路実篤・志賀直哉が起こした自己肯定の文学革命

白樺派とは?武者小路実篤・志賀直哉が起こした自己肯定の文学革命の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。

文学史における白樺派を極めてシンプルに定義するなら、「人間の生命力と個性を無条件に信じ、自他の調和を目指した人道主義文学の潮流」です。彼らが産声をあげたのは1910年(明治43年)4月、文芸同人誌『白樺』の創刊に遡ります。

白樺派の中心となったのは、学習院の同窓生だった青年たちでした。武者小路実篤、志賀直哉、木下利玄、柳宗悦、里見弴ら、華族や官僚、実業家の子弟として育った彼らは、従来の文壇に蔓延していた「貧苦に耐えて陰鬱な私生活を暴露する」スタイルとは完全に無縁の存在でした。彼らが掲げた白樺派の思想の根幹には、西洋のトルストイやロダン、ゴッホらから吸収した強烈な生命賛歌とヒューマニズムがあります。

最大の特徴は、徹底した自己肯定と自我の尊重です。武者小路が自著の中で「自分が生きることは、自分の個性を生かすことである」と断言したように、彼らは自己の内なる欲望や良心を恥じ入るべき悪とは見なしませんでした。自分を生かしきることが、同時に他者を生かすことにつながるという楽天的な信頼感こそが、白樺派を特徴づける最大のエンジンでした。

松本 悠斗
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松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。