現地を訪れるにあたって最も注意すべきが、「カフェ席」と「撮影席(フォトスペース)」の決定的な構造の違いです。ここを混同して訪れると、「本格的なカメラを構えたかったのに窓ガラスの反射で撮れない」「お茶を飲みながらのんびり撮影できると思っていた」というミスマッチが生じます。
一般のカフェ席は、温かい店内で飲食を楽しみながらガラス越しにバードウォッチングを満喫するスペースです。一方、扉で厳密に区切られた撮影席は、窓ガラスが存在せず、外気に直結したスリット開口部から直接レンズを突き出すプロ仕様の設計になっています。三脚の持ち込みが許可されている反面、冬場は氷点下の外気がそのまま入り込むため、完全防寒具の着用が義務づけられる過酷な環境です。
撮影席の利用ルールとして特に徹底されているのが、「フラッシュやAF補助光の絶対禁止」および「野鳥を驚かせる大声や急な動作の制限」です。また、開口部から手やレンズを過度に突き出す行為も禁じられています。世界的写真家の拠点が提供するフィールドだからこそ、アマチュアであっても自然写真のモラルを厳格に順守する姿勢が求められます。