この地に大規模商業施設の構想が持ち上がった経緯は、十数年前にまで遡ります。八王子市が策定した都市計画マスタープランに基づき、八王子市滝山町の商業施設計画は「八王子インター北地区土地区画整理事業」の核として位置づけられました。
当初の構想では、多摩地区最大級の商業モールとして、最先端のショッピングエリア、広大なシネマコンプレックス(映画館)、飲食街、緑地公園などを備えた複合開発が描かれていました。その後、イオンモールが正式に出店意向を固め、基本協定の締結や環境影響評価(環境アセスメント)などの法定手続きが着々と進行した時期もありました。
しかし、商業環境の激変やEC(ネット通販)の台頭、さらには感染症拡大によるライフスタイルの変化を受け、リアル店舗に求められる機能が根本から問い直されることになります。イオンモール側は全国の出店戦略を「単なる物販の集合体」から「地域共創型・体験型複合施設」へとシフトさせており、八王子滝山の計画もその見直しの渦中に置かれることになりました。