楽曲のヒットは、音楽界にとどまらず社会現象へと発展した。歌詞に登場する新宿発長野方面行きの特急「あずさ」は、一躍全国区の知名度を獲得。新宿駅8番線ホームには、8時15分発の列車を一目見ようと多くのファンや乗客が押し寄せた。
その後、東日本旅客鉄道(JR東日本)のダイヤ改正や列車番号の運用見直しに伴い、「下り奇数・上り偶数」の原則に従って、新宿発の下り列車から「2号」の名は姿を消すこととなる。しかし、時代が変わり新型車両E353系が導入された現代においても、中央本線を走る特急「あずさ」に乗車すると、あの切ないイントロが脳裏をよぎるという旅行者は少なくない。楽曲と実際の鉄道史が複雑に交錯するこのストーリーは、今なお鉄道ファンと音楽ファンの間で熱く語り継がれている。