フィギュアスケート界の名門に生まれ、幼少期から英才教育を受けてきた小塚崇彦。そしてフジテレビの看板アナウンサーとして多忙を極めながらも誠実な報道姿勢で支持を集めていた大島由香里。二人の出会いはスポーツ取材の現場だった。意気投合した二人は交際に発展し、大きな祝福とともに婚姻届を提出した。
だが、結婚生活が始まるとすぐに生活リズムの違いという壁が立ちはだかる。早朝からの生放送や深夜の取材に対応するアナウンサーの勤務体系と、全国や海外を飛び回りながらアイスショーや技術指導にあたるアスリートの生活。互いに第一線で活躍するプロフェッショナルゆえの「すれ違い」は、第一子が誕生したことでより深刻な溝となっていった。
育児に対する温度感の違いや、家庭での時間の共有を巡る衝突は日増しに増加した。過密なスケジュールの中で擦り減っていくコミュニケーションの時間が、二人の感情的な距離を急速に遠ざけていく原因となったのだ。