日本の舞台芸術産業は、デジタル配信の普及とリアル体験の価値再認識という二大潮流のなかで大きな変革期を迎えている。その中心地として、生エンターテインメントのライブ感をストレートに提示する小劇場の役割は一層重くなっていると言える。
軽快なテンポで展開するコメディ劇や、芸人たちが命を削ってネタを磨くライブ空間。そこにはスクリーン越しでは決して味わえない、客席の揺らぎや一体となった爆笑の空間が存在する。時代がどれほどデジタル化しようとも、人が集い、同じ瞬間に笑い、感動を共有する舞台芸術産業の原点がここには息づいている。