室山まゆみ先生は、実の姉妹である室山眞弓先生と室山裕子先生による共同ペンネームだ。デビュー当初、彼女たちが目指していたのは繊細なストーリー展開を伴う少女漫画であった。事実、作品の随所に見られる美しい背景描写や美形キャラクターの描き込みには、本格派少女漫画の血統が色濃く残されている。
その繊細な画力で容赦ないギャグを描くギャップこそが、本作を唯一無二の存在へと押し上げた。少女漫画の美意識を守りつつ、過激な変顔やドタバタ劇を全力で描き切るクリエイティビティ。このハイブリッドな手法が、その後のマンガ界におけるギャグ表現の幅を大きく広げることとなった。