こうした誤解の火種を巻き散らしている最大の要因は、彼が長年培ってきたお笑いスタイルの文脈にある。伝説的な人気を誇った『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』をはじめとするラジオ番組では、平子が架空の女性関係や、危険な男を演じる妄想コントが恒例のノリとして定着していた。リスナーにとっては笑い事でも、事情を知らない初見のリスナーやネット記事のライターが真に受けたことで、尾ひれがついたケースは数知れない。
さらに、TBS系の人気番組『水曜日のダウンタウン』などで放送されたドッキリ企画も大きな影響を与えた。仕掛け人として美女に迫られた際の絶妙な対応や、持ち前のセクシーな言動が「怪しすぎる」「いつか一線を越えるのではないか」という視聴者の心理的スリルを誘発。番組の演出やリアクションがあまりにもリアルであったがゆえに、テレビ画面を超えてリアルな芸能スキャンダルの予兆として捉えられてしまったのだ。