医療行政や国際的公的機関のスタンスは一貫している。日本の厚生労働省や世界保健機関(WHO)が提示する食生活指針において、「体内をアルカリ性に保つための食事」という概念は採用されていない。公的指針が提示するのは、特定の酸度・アルカリ度にこだわることではなく、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの包括的な調和だ。
肉類の過剰摂取が生活習慣病のリスクを高める理由は、「体が酸性化するから」ではない。飽和脂肪酸の過剰や食物繊維不足、高塩分が主な要因だ。公的機関が唱えるヘルスケアの基本は、メディアの煽り文句に惑わされず、エビデンスに基づいた多様な食材の摂取を維持することにある。