スタジオ大手のユニバーサル・ピクチャーズが総力を挙げたこのプロジェクトにおいて、作品の完成度を左右したのは他でもない彼女の執念だった。セットの細部に至るまで徹底的なこだわりが反映され、生の歌唱音源をそのまま本編に使用する手法が採られた。CGに頼りすぎない壮大な実物セットの中で、キャスト陣が見せた集中力は並々ならぬものがあったという。
空前のスケールで描かれるミュージカル映画として、本作は単なる娯楽作の域を完全に超えている。劇中で響き渡るソプラノの美声は、世界中の映画館の音響システムを限界まで試すかのような迫力だ。長年憧れ続けた役柄を射止めた彼女の執念が、作品の細部にまで宿っている。