職務質問はどこから違法?最高裁が無罪を認めた判例と拒否の境界線

職務質問はどこから違法?最高裁が無罪を認めた判例と拒否の境界線

職務質問はどこから違法?最高裁が無罪を認めた判例と拒否の境界線についての真相をお届けします。

Q1:警察官に「免許証を見せろ」と言われた場合、職務質問で拒否することは可能ですか?
A1:徒歩で通行している一般市民に対する職務質問であれば、身分証や免許証の提示は法律上「任意」であり、提示を拒否しても処罰されることはありません。ただし、自動車やバイクを運転中である場合は道路交通法第95条に基づき免許証の提示義務が課されているため、拒否すると道路交通法違反(5万円以下の罰金)に問われます。移動手段によって法的義務が全く異なる点に注意が必要です。

Q2:路上で警察官に囲まれ、1時間以上帰らせてくれない場合はどうすればよいですか?
A2:明確に「任意の職務質問を拒絶し、立ち去ります」と宣言した上で、スマートフォンの録画・録音を開始してください。その上で「何罪の嫌疑で留め置いているのか」「逮捕令状はあるのか」を警察官に確認します。それでも物理的に進路を塞がれ解放されない場合は、実力で突破しようとせず、その場で110番通報して別の警察官(監察係等)の臨場を求めるか、当番弁護士や加入している弁護士保険の窓口へ通話をつなぎ、通話をスピーカーにして警察官と直接対話させることが極めて効果的です。

Q3:警察官に勝手にポケットやカバンを開けられたら、その場で抵抗してもいいですか?
A3:警察官の手を強く払い除けたり、突き飛ばしたりする実力行使は絶対に避けてください。たとえ警察官の行為が違法な所持品検査であっても、物理的な接触を行うと公務執行妨害罪の現行犯逮捕の口実を与えてしまいます。「触らないでください。令状のない捜索は承諾していません」と言葉で強く抗議し、その様子を動画や音声に記録して証拠を残すことが、後の証拠排除や国家賠償請求において決定的な武器となります。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。