情報が爆発的に拡散するメカニズムを理解するには、プラットフォーム側の仕様変更と掲示板文化の文脈を無視することはできない。かつて情報の一次発生源として絶大な影響力を誇った5ちゃんねるなどの掲示板は、今なおディープな噂や未確認情報の集積地として機能している。そこで生まれた芽が、SNSプラットフォームへと流出することで一気に巨大な波となる。
プラットフォームを運営するX Corp.によるレコメンドアルゴリズムの更新は、エンゲージメントの高い投稿をより広範なユーザーのタイムラインへ優先表示させる仕組みを強化した。X (旧Twitter) 上での引用リポストや激しい論争は、アルゴリズムの波に乗って情報拡散のループを生み出す。真偽が定かでない速報であっても、視覚的なインプレッション数が跳ね上がることで、あたかも揺るぎない事実であるかのように錯覚される構造が完成するのだ。