SNSや知恵袋、Q&Aコミュニティを精査すると、「緑のキャラクター」に関して日常的に頻出する誤認や思い違いが浮き彫りになってきます。
最も多い誤解の一つが、「ヨッシーは亀の仲間なのか、恐竜なのか」という問題です。任天堂の開発者インタビュー(自著・当時の特番インタビュー等)によると、生みの親である宮本茂氏らは初期の『スーパーマリオブラザーズ3』制作時から「マリオを馬か何かに乗せたい」という構想を持っていました。当初はクッパと同じカメ一族の背中に乗る設定案も検討されたものの、最終的に『スーパーマリオワールド』(1990年)で「スーパードラゴン(恐竜)」として完成しました。背中にある突起は「甲羅」ではなく「鞍(くら)」であると公式に言及されていますが、ネット上では今なお「カメの甲羅を背負った恐竜」と混同する声が後を絶ちません。
また、ガチャピンとムックのカラーリング逆転現象(マンデラ効果)も定期的にコミュニティを賑わせます。街頭アンケートやSNSの書き込みでは「ガチャピンが赤で、ムックが緑だっけ?」という錯覚に陥る人が一定数存在します。「ガチャピン」という濁音混じりの力強い響きから情熱的な赤を連想し、モップのような毛むくじゃらの「ムック」に植物的な緑を当てはめてしまう記憶のすり替えが起きやすいのです。
さらにディズニーファン以外で頻発するのが、「マイクとリトル・グリーン・メンの名前の取り違え」です。「トイ・ストーリーに出てくる緑の丸いやつ」と検索して『モンスターズ・インク』のマイクに行き着いたり、逆に三つ目の宇宙人を「緑の小さいやつ」としか認識していなかったりするケースが多発しています。視覚情報が「緑・球体・人外」という同一の抽象データとして脳内にインデックスされるため、固有名詞の想起が妨げられるという認知心理学的なトラップがここに見られます。