アンジャッシュの歴史を振り返ると、児嶋一哉という芸人の本質が極めて「義理堅く、諦めない人間性」に根ざしていることが分かります。二人の出会いは東京都立日野高等学校の同級生時代に遡ります。
高校卒業後、お笑いの道を志した児嶋は、相方を見つけるために当時の同級生5〜6人に次々と声をかけました。しかし全員に断られ、最後の最後に声をかけたのが渡部建でした。児嶋の熱烈な誘いに渡部が応じる形で、1993年にコンビを結成。プロダクション人力舎のお笑い養成所「スクールJCA」に2期生として入学し、プロとしてのキャリアを踏み出しました。
若手時代のアンジャッシュは、緻密に計算された「すれ違いコント」で頭角を現します。『爆笑オンエアバトル』や『エンタの神様』で披露されたコントは、二人の台詞やシチュエーションが完璧に噛み合いながらも意味がすれ違うという高度な構成で、日本中を驚嘆させました。当時はネタ作りを主に児嶋が担当し、渡部がスマートなツッコミを入れるスタイルで一世を風靡。この時期に培った構成力と舞台度胸が、現在の児嶋の強固な地盤となっています。