ハードウェアに異常が見当たらない場合、疑うべきはソフトウェアの高度な制御だ。市場を牽引するGoogle PixelやSamsung Galaxyといった主要フラッグシップ機には、バッテリー寿命を延ばすための高度なアルゴリズムが組み込まれている。Googleを率いる最高経営責任者(CEO)のスンダー・ピチャイ氏が主導するAI統合戦略のもと、最新のAndroid端末はユーザーの就寝パターンや使用習慣を自動で学習し、インテリジェントに充電速度やタイミングを制御する。
しかし、このスマート機能がユーザーの意図と食い違うケースがある。周囲の気温が高い環境や、充電しながら高負荷なアプリを動かしている最中には、リチウムイオン電池の熱劣化を防ぐためにシステムが自発的に給電を停止、あるいは極端に低速化させる。過熱事故を未然に防ぐ防衛メカニズムだが、一見すると「充電が止まった」ように見えてしまうのだ。