安西加奈のユニークさは、自らレンズを握るプレイヤーであると同時に、優れたキュレーターでもある点に示されている。2018年の表参道ROCKETでの展示をはじめ、彼女は他者のクリエイティビティを引き出し、一つの大きなストーリーに編み上げる才能に長けている。
ヘアメイク、ファッション、空間デザインといった異分野とのコラボレーションを通じて、写真という平面メディアに立体的な命を吹き込む。スタジオ写真で培った完璧なライティング技術と、自らの作家性である自由なアートフォーム。この二つの両立が、彼女を同世代のアーティストの中で際立たせている理由だ。