『暗殺教室』は、地球を破壊すると宣言した謎の生物「殺せんせー」と、その暗殺を命じられた椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たちが繰り広げる異色のストーリーだ。実写化プロジェクトが始動した際、制作陣が最も苦心したのは、CGで描かれるコミカルなキャラクターと実写の役者陣が織りなす世界の調和であった。
その中で烏丸忠臣という人物は、国家権力の厳格さと生徒たちへの情の挟間で葛藤する重要なポストを担う。彼の立ち振る舞いに少しでもブレが生じれば、作品全体の緊張感が損なわれかねない。制作を手掛けたフジテレビジョンをはじめとするスタッフ陣にとって、この配役こそが作品の完成度を左右する鍵であった。