結婚から四半世紀以上の歳月が流れた現在も、二人の関係は冷めるどころか、成熟したパートナーシップへと深化を遂げている。家庭内においてはお互いを表現者としてリスペクトしつつも、過度に干渉しない絶妙な距離感を保ち続けている点が特徴的だ。お互いのスケジュールやクリエイティブな仕事に関して口を挟まない一方、日々の食卓や家族の団らんでは本音で語り合う。この風通しの良さこそが、長年円満であり続ける最大の秘訣である。
特に私生活での家事分担や子育てにおいては、固定観念にとらわれない柔軟なスタイルを貫いてきた。岸谷五朗が舞台の稽古や地方公演で不在がちになる時期には妻が家庭を支え、逆に彼女が全国ツアーや楽曲制作で多忙を極める際には夫がサポート役に回る。お互いがプロフェッショナルとして自立しているからこそ成立するこの信頼関係は、現代の共働き夫婦にとっても理想的なロールモデルと言えるだろう。