桑島智輝氏との結婚生活は、一般的な芸能人カップルとは一線を画していた。365日、どこへ行くにも夫のカメラが寄り添い、彼女の素顔から日常のふとした表情までが記録される日々。それは表現者としての安達祐実にとって大きな刺激であり、最大の強みでもあった。
しかし、四六時中カメラを向けられる生活は、癒やしであると同時にどこかで心が休まらない側面も孕んでいた。夫であり専属写真家であるという二重の関係性が、夫婦の絆を深めた一方で、プライベートな「素の自分」に戻る時間を曖昧にしていったのかもしれない。10年という歳月を経て、その特異な関係性にもひとつの区切りが必要だったのだ。