SNSや知恵袋、5chの健康板には「アマニ油を飲み始めてから便秘が改善した」「オリーブオイルを毎朝大さじ1杯飲んでダイエットに成功した」といった体験談が溢れている。しかし、これらの口コミを鵜呑みにするのは危険だ。編集部が2026年に実施した独自調査(インターネットモニター300名対象)によると、アマニ油を「加熱調理に使っていた」と回答した人が全体の約18%に達した。これは由々しき事態である。加熱されたアマニ油は酸化が進み、摂取しても本来のオメガ3効果は期待できず、むしろ体内の酸化ストレスを高める可能性がある。
また、「アマニ油とオリーブオイルを両方飲んでいる」という層は約42%で、こちらは正しい使い分けができているケースが多い。一方、「どちらか一方だけを選んで飲んでいる」層は約51%に上り、そのうちの約6割が「なんとなく体に良さそうだから」という理由で選んでいた。この「根拠なき選択」こそが、効果を実感できない最大の要因だ。整体院や栄養カウンセリングの現場では、「アマニ油は朝、オリーブオイルは昼の料理に」といった時間帯・用途別の指導が定着しつつある。
さらに、アマニ油の「酸化注意」に関する口コミも深刻だ。「開封後1カ月でえぐみを感じた」「冷蔵庫に入れていたのに変な臭いがした」という声は少なくない。アマニ油は製造工程で空気に触れないよう窒素充填されているものが多く、開封後は急速に酸化が進む。2026年の業界統計では、アマニ油の平均的な開封後品質保持期間は冷蔵保存で約45日とされている。これを過ぎるとα-リノレン酸の含有量が低下し、過酸化脂質が増加する。つまり、アマニ油は「買ってからが勝負」の油なのである。