アクエリアスとポカリスエットの違いとは?風邪や運動で選ぶべき正解

アクエリアスとポカリスエットの違いとは?風邪や運動で選ぶべき正解

アクエリアスとポカリスエットの違いとは?風邪や運動で選ぶべき正解の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

ポカリスエット(大塚製薬)とアクエリアス(日本コカ・コーラ)の根本的な違いを理解するには、まず両者が誕生した歴史と開発背景を知る必要があります。似たような清涼飲料水に見えても、目指したゴールは全く異なります。

大塚製薬の公式開発秘話によると、1980年に発売されたポカリスエットのルーツは「医療用点滴液」にあります。開発者がメキシコ出張中に激しい下痢に見舞われ脱水状態になった際、現地の医師から「炭酸飲料を飲んで水分を補給しなさい」と指示された経験や、手術を終えた外科医が過酷な疲労の中で点滴液を飲んで水分補給していた光景から着想を得ました。つまり、「汗で失われる水分と電解質(イオン)を生体に最も近い組成で素早く補う」ことだけを目的に設計された、いわば“飲む点滴”です。

一方、1983年に登場したアクエリアスの本質は「アクティブなアスリートのための水分・栄養補給飲料」です。運動によって消費されるエネルギーを補い、筋肉の疲労を抑えて運動パフォーマンスを維持することに主眼が置かれています。そのため、体液に近い電解質だけでなく、エネルギー代謝をサポートするクエン酸や、筋肉のエネルギー源となる分岐鎖アミノ酸(BCAA:バリン、ロイシン、イソロイシン)などが意図的に添加されています。

このように、「病気や激しい発汗による脱水からの生理学的リカバリー」を志向したポカリスエットに対し、「運動時のパフォーマンス維持と疲労軽減」を志向したアクエリアスという、根本的な設計思想の分岐が存在しています。

田中 結衣
Author

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。