スズメバチほど知られていないものの、アブの咬傷でも全身性アレルギー反応が起きる。日本救急医学会などの救急医療ネットワークでも、野外昆虫による急性ショック症状への警戒が呼びかけられている。
咬まれた直後から30分以内に、全身の皮膚に蕁麻疹が広がる、手のひらや足の裏が熱く痒くなる、唇や瞼が腫れ上がるなどの前兆が現れたら危険信号だ。さらに進行すると、喉の狭窄感、息苦しさ、めまい、血圧低下といったアナフィラキシーショックへと急変する。
少しでも呼吸器系や循環器系に異常を感じた場合、躊躇なく119番通報を行うか、救急指定病院へ駆け込まなければならない。過去にアブやハチに刺されて強い腫れを経験したことがある人は、免疫システムが感作されているため、2回目以降の咬傷で重篤化するリスクが格段に跳ね上がる。