あべ静江のキャリアは、最初から歌手として始まったわけではない。学生時代に名古屋の東海ラジオでラジオパーソナリティとして活動していた際、その類まれな声質と美しいビジュアルがレコード会社の関係者の目に留まったのがすべての始まりだった。
喋り手としてすでに地元で絶大な人気を誇っていた彼女だが、歌唱のポテンシャルを見抜いた関係者によってスカウトされ、本格的なレッスンを開始。喋り手としての確かな滑舌と表現力、そして人の心にしみ渡るナチュラルな声質は、歌手としても最大の武器となった。素朴な女子大生から一躍スターへと変貌を遂げるプロセスは、当時のシンデレラストーリーとして大きな話題を呼んだ。