阿川さんと曽根氏の出会いは、1980年代前半、阿川さんが30歳手前の頃にさかのぼります。共通の知人を介したゴルフ仲間や食事会グループのメンバーとして知り合い、長年にわたり良き友人関係を維持していました。
当時、阿川さんは数多くの見合いを経験(自著で30回以上と告白)しながらも、独身生活を謳歌していました。結婚に踏み切らなかった背景には、文豪であった父・阿川弘之氏の存在や、多忙を極める執筆・メディア出演の仕事、そして実母の介護といった家庭環境がありました。父の厳格な教育方針や家族への責任感が、彼女の結婚観に影響を与えていたことは各種インタビューでも触れられています。
転機となったのは、2015年8月の父・弘之氏の他界でした。長年尽くした看取りと介護を終え、人生の後半戦を見据えた際、常に傍らで知的な助言と精神的支えを与えてくれていた曽根氏の存在が一層大きくなっていったのです。「残りの人生を共に助け合って生きていくパートナー」として、2017年に婚姻届を提出する運びとなりました。