物語の結末において、ウッディはボニーのもとへ帰ることを拒み、移動遊園地に残るボー・ピープとともに「持ち主のいない自由なおもちゃ」として生きる道を選びます。この結末に対して「ボニーに捨てられたウッディが可哀想」という受け止め方が一部でなされましたが、実際の作劇意図は異なります。
ウッディは旅の途中で、ボニーが自分を必要としていないこと、そしてボニーの安心のためにはフォーキーが必要であることを痛感します。ウッディが常に持ち続けていたアイデンティティは「子どもを幸せにすること」でした。ボニーの隣にいることが彼女の幸福に直結しないと悟ったウッディは、自分を必要としてくれる世界中のおもちゃたちを救うため、自らの意志でボニーから卒業したのです。
結末の真相は「ボニーがウッディを手放した」という一方通行の放棄ではなく、ウッディがアンディから受けた愛を胸に抱いたまま、親離れならぬ「子ども離れ」を果たして新たな使命へと踏み出した物語の必然でした。