常任理事国入りを目指す道筋において、日本、ドイツ、インド、ブラジルによる「G4諸国」の連携は外せない軸だ。四カ国は共同歩調を取り、安保理拡大の必要性を世界に訴え続けてきた。しかし、その前には幾重もの地政学的な障壁が立ちはだかる。
アフリカ連合(AU)が掲げる独自案とのすり合わせ、さらにはイタリアやパキスタン、韓国など改革慎重派グループ「コンセンサス連合」による対抗工作。国際外交の盤面は、単一の正義では動かない。個々の国家が抱える地域的利害とプライドが複雑に絡み合う。G4の枠組みを維持しながらも、日本独自の柔軟な妥協案をいつ、どのタイミングで提示できるかが、ゲームチェンジャーとなる鍵を握っている。