作品の影響力は、エンタメの枠組みを飛び越えて現実の観光や歴史再評価にも大きな波及効果をもたらしている。特に北海道函館市の五稜郭や、土方歳三最期の地と伝えられる一本木関門跡には、連日多くのファンが足を運んでいる。
興味深いのは、その客層の広さだ。往年の歴史ファンだけでなく、10代や20代の若者、さらには海外からの観光客までが、作品の聖地としてこの地を訪れている。彼らの手に握られているのは、作中の名シーンを描いたガイドブックやアクリルスタンドだ。
「漫画や映画をきっかけに土方歳三という人物を知り、彼の実際の生涯や幕末の歴史に興味を持った」という声は絶えない。創作が史実への扉を開き、過去の歴史ヒーローに新たな命を吹き込む。まさに現代におけるメディアミックスの最高峰の成功例と言えるだろう。