一口に006P型乾電池といっても、内部構造やメーカーによって電圧降下のカーブやサウンドキャラクターは異なる。スタジオワークから過酷なツアーまで、プレイヤーの用途に応じた選定が重要だ。
世界中のツアー現場で圧倒的なシェアを誇るのがDuracell(デュラセル)だ。工業用ラインの「PROCELL」を含め、長時間の高出力維持と頑丈な外装シールドに定評があり、過酷な温度変化でも安定した電圧を供給する。音質的には引き締まったローエンドと素直なミドルが持ち味で、アンサンブルの土台を支える安心感がある。
一方、国内大手メーカーのアルカリ電池は、立ち上がりの電圧が高く、非常にブライトで抜けの良いトーン傾向を持つ。繊細なタッチを拾い上げるソロベーシストやフュージョン系プレイヤーから支持が厚い。近年は充電式のリチウムイオン9V電池も流通しているが、スイッチングノイズの混入リスクや急激な電圧ドロップの特性があるため、プロの現場では依然として使い切りのアルカリ006P型が最も信頼されている。