サイバーダイン社でニューラルネットワーク・プロセッサの開発を指揮していたマイルズ・ダイソン。彼こそが、人類を滅亡の淵へと追いやる軍事防衛システム「スカイネット」の事実上の生みの親である。しかし、彼自身は決して世界征服や破壊を望んでいたわけではない。むしろ、病気の治療や社会インフラの劇的な効率化など、人類の未来を豊かにするための夢を追う純粋な研究者に過ぎなかった。
前作で回収された破損チップの解析から始まった彼の研究は、皮肉にもタイムパラドックスという歪んだ円環の中でスカイネットを産み落とすことになった。未知の技術に魅了された天才が、自らの発明が人間性を脅かす「人工知能」の暴走へと繋がる悪夢であることを知ったときの絶望。家庭を愛し、妻や子供との穏やかな時間を慈しむ一人の父親としての素顔と、世界を滅ぼす悪魔の種を蒔いた科学者としての葛藤。その激しい落差こそが、このキャラクターに深みを与え、物語のドラマ性を高めている。