どれほど縁起の良い金額を用意しても、奉納する作法が乱れていては意味をなしません。神仏への敬意を示すための基本的な所作を確認しておきましょう。
1. 賽銭箱への入れ方:投げ入れず「滑り込ませる」
遠くから放り投げる行為は神仏に対して極めて不作法とされます。賽銭箱の前に静かに進み出て、「腰の高さからそっと滑り込ませるように」静かに手放すのが正しいマナーです。自らの執着を手放し、神仏へ委ねる動作を意識します。
2. 神社と寺院の作法の違い
- 神社(神道):「二礼・二拍手・一礼」(会釈のあと深いお辞儀を2回、胸の前で手を2回打ち合わせ、祈願ののち最後に深く1回お辞儀)。
- 寺院(仏教):「合掌・一礼」(音を立てて拍手をせず、静かに両手を合わせて祈願し、最後に一礼)。
3. お札(紙幣)を納める際のマナーとのし袋の包み方
初詣や特別な願掛けで千円札や一万円札などのお札を納める場合、そのまま賽銭箱へ投入しても失礼にはあたりませんが、より丁寧な作法として「のし袋(白封筒)」に包む方法が推奨されます。
- 封筒の選び方:水引は「紅白の蝶結び」(何度あっても良い祝い事用)。または無地の白い封筒。
- 表書き:神社なら「御初穂料」「御神前」「御賽銭」、寺院なら「御布施」「御賽銭」。下段に自分の氏名をフルネームで記載。
- お札の向き:肖像画が表側の上に来るように揃えて封入する。新札を用意するのが望ましい。