日本の特撮ヒーローとして打ち立てた金字塔は、国境を易々と越えていった。大の日本映画・特撮ファンとして知られる映画監督クエンティン・タランティーノもまた、彼のファンの一人だった。タランティーノは自身の監督作『キル・ビル』(Kill Bill Vol.1)において、名刀服部半蔵を造る職人の弟子・士郎役に大葉健二を指名。さらに劇中の殺陣指導やスタントコーディネートにも彼の知見が深く関わることとなった。
現場での彼の立ち振る舞いや刀の扱いに対する姿勢は、主演のユア・サーマンをはじめとするハリウッドキャストたちに多大な影響を与えたという。CG全盛の時代にあっても、肉体が生み出す本物の緊迫感はハリウッドのスタッフ陣をも感嘆させたのだった。