手軽に作れる冷感アイテムである一方、絶対に軽視してはならないのが凍らせたペットボトル破裂の危険性だ。夏場になると「冷凍庫を開けたらボトルが破裂して中身が飛び散っていた」「底が膨らんで立たなくなった」という悲鳴がSNS上で散見される。この事故が起きる根本的な理由は、水の特異な物理特性にある。
水は0℃で氷に相転移する際、分子構造が隙間の多い結晶構造へと変化するため、体積が約9%膨張する。中身を満水にした状態でキャップを固く締め冷凍庫に入れると、膨張した氷の逃げ場がなくなり、容器内部に凄まじい内圧がかかる。これが、ペットボトル冷凍庫爆発防止の理由まとめとして専門家が警鐘を鳴らす最大の要因だ。
ペットボトルの業界団体であるPETボトルリサイクル推進協議会の関係者や各飲料メーカーが口を揃えて注意を促すのが、冷凍用ペットボトルと通常ボトルの違いである。コンビニやスーパーで「冷凍兼用」「冷凍OK」と明記されて販売されているボトルは、通常のものとは根本的に構造が異なる。
通常のペットボトルに水道水を入れて自作する場合は、ペットボトルを凍らせる水の量と注意点を厳格に守らなければならない。注水量はボトルの8分目(容量の約80%)までに留め、残りの20%は空気層として残すこと。さらに、キャップを閉める前にボトル側面を軽く押して少し凹ませた状態で密閉すると、氷が膨張した際の内圧上昇を逃がすことができる。また、炭酸飲料のボトルは絶対に冷凍してはならない。炭酸ガスが低温で液体から分離し、氷の膨張と合わさって凄まじい高圧爆発を引き起こすためだ。